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今月のあっぱれ伏見人 VOL . 53 |
「多くの人に届け、愛と命の絆」の巻 |
ペンネーム 松谷 龍馬さん伏見区出身(奈良市三郷町立野南) |
近頃は、タレントさんの本が数多く出版されベストセラーとなり、話題を呼んでいますよね。今回ご紹介するのは、伏見区出身で今年の1月に『バーバの夏休み』(文芸社)という小説を出版された“松谷龍馬”さんです。
松谷さんは現在大阪市の帝塚山学院高等学校の教師をされてます。なぜこの度小説を出版されたのかお伺いすると「学生の時代から文章を書く事は好きだったのですが、当時は小説家になろうとは思っていなくて、研究者になりたかったんです。だから30才まで大学院に通い、万葉集の研究をしていました」と笑顔でお答え下さいました。
卒業後教師になられたのですが、その2年後に体調を崩され、やむなく1年間休職する事になったそうです。その療養中になんとも手持ちぶさただったので、「小説を書いてみよう」と思ったそうです。そしてなんと1カ月で書き上げてしまったというので驚きです。やはり
もともと才能のある方だったのですね。
『バーバの夏休み』という作品は、どこにでもいるような中学2年生の奈々子の家庭に突然末期ガンのバーバがやってきて、バラバラだった家族に生きる喜びや生きる力を与えてくれるという愛と命の絆のストーリー。
この作品のテーマは、“愛情の連鎖”“人は愛されなければ愛せない”“あたたかさにふれていなければ、次の世代に伝えられない”これは高校教師である松谷さんが、実際に生徒との触れ合いの中で日々思う事だそうです。「今の時代、生活はある程度豊かになってはいるけれど、心の中はさみしく、家庭のあたたかさを感じている子が少ない。女子校の教師をしていると、将来お母さんになっていく子供たちに、あたたかい家庭はどうして作られるのか、を伝える事は大切なことだと思うんです」「今の子供たちは先に知識が頭に入ってしまい感情が涌いてこないんです。例えば、お花を見てきれいだなと思うことは、花はきれいという知識の前に、きれいね!と語りかけてあげる事が大事なんです。ゆとりを持って年相応の教育をしなければいけないんです」と真剣な顔で話されます。
作家は死ぬまで続けて行ける事なので、今後は児童文学を書いて行きたいとおっしゃいます。「子供が読んで、純粋におもしろい、ワクワクするようなものが書きたいんです」と意欲満々の様子です。ちなみにペンネームの“まつたにたつま”というお名前も「前から読んでも、後ろから読んでも同じ名前なんですよ」といたずらっぽく教えていただきました。書店で松谷さんの名前を見つけたらぜひ手にとってみて下さい。
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「バーバの夏休み」の表紙イラストは、大阪の住吉区の女子校、帝塚山学院美術コース在籍の4人の生徒さんが手がけられたものです。 |
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